見附市出身の内海真友子さん。新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、家族5人でUターンしました。約20年ぶりに戻った故郷は、真友子さんの目にどう映ったのでしょうか。
子どもと触れ合える自然が身近にある
「見附には自然と触れ合える公園が身近にあって、子どもと気軽に行けるイベントが多いんです」と話すのは、令和2年6月に神奈川県川崎市からUターン移住した内海真友子さん。休日は家族全員で、市内の公園によく出かけているといいます。
「車を走らせれば長岡市や三条市などの大きい町にも行けますし、海にも近い。県内ではマイナーな市だけど暮らしやすいところがいいんです。子育てするようになってから初めて、見附の暮らしやすさに気づきました」
見附出身ではない夫・昭徳さんは、見附の良さは「コンパクトシティなところ」と口にします。
「都会だと、子どもと出かけるのに電車を何本も乗り継いだりと、時間がかかります。でも見附なら、車で10分ほど走れば行きたいところにすぐ行けます。元から住んでいる人には当たり前のことかもしれませんが、こんなバランスのいいまちは中々ないと思います」
緊急事態宣言を機に移住を決断
現在は家族で見附ぐらしを満喫している真友子さんでしたが、コロナ禍以前は見附へのUターンは考えていなかったといいます。
「学生時代は『見附なんて何もない場所』と思っていました。就職して結婚してからも、見附に戻りたいと思ったことはなかったんです」
そんな真友子さんがUターンを考えるきっかけとなったのが、子ども達と里帰り中に全国一斉に発令された、令和2年4月の緊急事態宣言でした。
「神奈川に戻れない中、子育てや今後の人生について、色々と考えました。そんな時、夫から見附の移住を提案されたんです」
当初は移住に後ろ向きだったという真友子さん。しかし、家族で話し合った結果、見附へのUターンを決めました。
「今後の子育てを考えたら、実家が近い方が助かりますし、せっかくなら移住を機に新しい事を始めてみたいとも思ったんです」
移住を機に新しいことにチャレンジ
夫の昭徳さんはリモートワークでこれまでの仕事に引き続き従事する一方、真友子さんは、地元の観光協会が主催する講座に参加。ビジネスの仕方を学び、ハンドメイド雑貨やアクセサリー販売、ワークショップの開催などにチャレンジしています。
「都会に比べて見附は、新しいことを始めると人の目に触れやすい。市役所の窓口にも待つことなく相談に行ける。自分で何かを始めたい人に向いているまちだと思います」
真友子さんは今後、以前に取得した心理カウンセラーの資格などをいかし、心の健康に関するワークショップの開催など、活動の幅を広げていきたいということです。
「見附は『生きがいを持って健幸に暮らせるまち』。都会での経験が少しでも故郷のためになれば嬉しいです」
【実家のご両親より】孫の成長を間近で見られてうれしい
娘たち家族はずっと県外に住んでいたので、正直こちらに戻ってくるとは思っていませんでした。これからは孫たちの成長を間近でみることができるので、とても楽しみです。都会には都会の良さがありますし、田舎には田舎の良さがあります。少子高齢化で人口は減っていくかもしれませんが、コロナ禍で地方移住が注目されている今、娘のように故郷に戻る人が増えて、地域が元気づくとうれしいですね。
※この記事は、市報「広報みつけ」の令和3年11月号の掲載内容から抜粋・編集したものです。
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