子育て女子会・親子サークル|のびのびに潜入
先日、 子育て情報ページをアップしましたが、新潟県見附市では行政のサポートだけでなく、
自主的に運営されている活発な親子サークルが多数あります。
今回は、この中でも葛巻地区ふるさとセンターで、2012年から活動をされている、 子育て女子会・親子サークルのびのびさんに潜入取材をしてきました。
じぶんとつながる時間
毎月3回、テーマを決めて活動しているのびのびの今回の企画は「移住女子座談会&フリーマーケット」。主に結婚を機に、見附に移住されてきた女性ならではの、モヤモヤや、あるあるネタ、また「見附がもっとこんなだったら良いのに…」といった話がポンポン飛び出す、とても自由な場といった印象を持ちました。
まず、部屋に入ると渡されたのはこちらのシート。
「のびのびビンゴ」という、初対面の人同士でもスムーズに自己紹介をしたり会話が弾むよう工夫されたオリジナルツールです。質問内容は「出身地は?」「同居?核家族?」といった基本情報的なものから「最近あなたがハマっていることはなに?」「あなたの夢はなんですか?」といった内面についてのものまであります。普段、子ども優先で考えていると、自分のことを質問されても、パッと答えが出てこなかったりするもの。この記入タイムは、そんな子育て中の女性が、まず自分自身と向き合い、つながる時間づくりを大事にしているのが伝わってきました。
つづいて交流・座談会タイム
ここからはざっくばらんに交流タイムです。お菓子をつまみながら、初対面の方も、お馴染みの方も一緒にビンゴを持ってお互いのことを話します。取材者(私)も参加させていただいたのですが、実際ビンゴできるかどうか、というのはそれほど重要ではなくて(笑)この時間自体が、ものすごく盛り上がるんですね。まちの情報、出身地のこと、しごとのこと、家のこと、子どものファッション情報などなど、普通に話していたのでは聞き出せないことまで、ビンゴのおかげで知ることができました!中でも、個人的に印象的だったのが、除雪自慢。「うちの地域は、山が近くて雪も多いけれど、除雪テクニックが秀逸」といった、雪国ならではの話題も面白かったです。
フリーマーケットコーナー
子ども服もマタ服(マタニティ服)も一時しか使わず、すぐサイズアウトしてしまうもの。部屋の一角には、こんなフリーマーケットコーナーも設けられていました。
「これ誰が持ってきたの?」「これすごい子どもがお気に入りだったのー」など、物々交換するだけでなく、ここからも話がはずみます。出されているものは、見てのとおり綺麗なものばかり。それもそのはず。「持ってくる前には洗濯してくること」「おもちゃは壊れていないもの」「マックやガチャのおもちゃはダメ」など、きちんとルールが決まっているのです。
他人の子も分け隔てなく
取材中、「ところでこれは誰のお子さんなのかしら?」という風景に多く出くわしました。
それくらい自然に他人の子も抱っこして、時にはあやして遊ばせている光景が、ごくごく当たり前に行われています。このやり方でこれまで特にトラブルもないのだとか。そんな、お互いに保育し合う、子どもを見守る、という姿勢は、子育てサークルの枠を飛び越えて、市内の中学校にも新たな動きを起こしています。
「きゃーかわいい」「ちいさいねー」と女子中学生の歓声にも似た声が学校中に響いたこの特別授業。男子生徒達も、最初は恐る恐る遠目から眺めていたものの、小さな子どもたちが教室に入るなり、顔から自然と笑みがこぼれていたそうです。核家族、少子化で、親戚や周囲に小さい子がいて、なかなか触れ合う機会も少なくなっていますが、こうした小さな体験の一つ一つが、小さな命を大切に育む気持ちにつながることを願ってやみません。
取材を終えて
ホワイトボードいっぱいに書かれたのは、参加して下さった移住ママたちの意見。行政の立場からすると耳の痛い話もあるのですが、そもそもこれってすごいことじゃないか、と思います。東京に住んでいれば(東京に限らずかもしれませんが)住むまちに不満があれば、別のまちに引っ越せばいいだけで「自分が住んでいるまちをこうしたい」とか、「市に希望を伝えてみよう」とかそもそも考えもしないと思うんです。まちに関わる主体性や、行政への期待が高い、というのも見附の特徴のひとつなのかな、などと考えつつの帰り道でした。
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子育て女子会・親子サークルのびのび
Emailアドレス:nobinobi.mitsuke@gmail.com
URL:https://www.facebook.com/nobinobi.mitsuke/
会員数 20人(自由参加型)
会費(講座・イベント内容により決定)0円~1000円/回
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